ナスカの地上絵

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ナスカの地上絵とは
ナスカの地上絵(ナスカのちじょうえ)は、
ペルーのナスカ川とインヘニオ川に囲まれた乾燥した盆地状の高原の地表面に「描かれた」幾何学図形、動植物の絵。

ナスカの地上絵の歴史
紀元前2世紀から6世紀の間に、「描かれた」と考えられている。
1939年6月22日、動植物の地上絵は考古学者のポール・コソック博士により発見される。ドイツの数学者、マリア・ライヒェがこの地に住み着き、彼女を中心として、地上絵の解明作業と、保護が行われるようになった。あまりにも巨大な絵が多く、空からでないとほとんどの地上絵の全体像の把握が難しい。このような巨大な地上絵を何故描いたのかというのが大きな謎の一つとなっている。


近年、自動車の侵入による破壊が著しく、消滅の危機にある。
2011年1月18日、山形大学は、人文学部坂井正人教授(文化人類学・アンデス考古学)らのグループがペルー南部のナスカ台地で新たな地上絵二つを発見したと発表した。新たな地上絵二つ(人の頭部、動物)はナスカ川の北岸付近で見つかった。
人間の頭部と見られる絵は横約4.2メートル、縦約3.1メートルで、両目・口・右耳の形が確認されている。動物と見られる絵は、横約2.7メートル、縦約6.9メートル。種類は特定できていない。




ナスカの地上絵の描画方法
ナスカの地上絵が立地する場所は、ペルー南海岸地方の北から南へ走る丘陵と東方のアンデス山脈の麓との間にあるパンパ=コロラダ、パンパ=インヘニオと呼ばれる細長い盆地である。
長い年月の間に、西方や東方の比較的高い場所からの水の流れが浸食した土砂を盆地に運び続けた。
このような土砂は細かくて明るい色、黄白色をしている。

この土の上に時々大洪水によって多量の石を含んだ土砂が運ばれる。
細かい土は、南風によって吹き飛ばされ、比較的大粒の礫や岩石が残される。
岩石は早朝は露に濡れるが、日中は焼け付くような砂漠の太陽に照らされることを繰り返すうちに、
表層の岩石はやがて酸化して暗赤褐色になる。

岩石が日中の太陽で熱をもつので、その熱の放射で地表に対して暖かい空気層をつくり出し、
南風による表面の浸食を防ぎ、雨もほとんど降らない気候環境から雨による浸食もほとんどない状況をつくり出した。

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