スリランカの中央高地

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スリランカの中央高地とは
「スリランカの中央高地」はスリランカの世界遺産である。
複合遺産として推薦されたが、文化遺産としての顕著な普遍的価値は認められず、自然遺産での登録となった。
スリランカの世界遺産に自然遺産が加わったのは、1988年のシンハラジャ森林保護区以来、22年ぶりである。

この物件を構成しているのは、
ピーク・ウィルダーネス保護区(Peak Wilderness Protected Area)、
ホートン・プレインズ国立公園(Horton Plains National Park)、
ナックルズ保護森林(Knuckles Conservation Forest)で、
それらの熱帯雨林群は標高2500mに達する。


スリランカの熱帯雨林は、
中央高地群とナックルズ山地の標高1000 m 以上の低山帯やそれに準ずる湿潤な森林に代表される。
スリランカの顕花植物の固有種の半分と脊椎動物の固有種の51%が、このエコリージョンに結びついており、哺乳類については5種の厳正な固有種と8種のニア・エンデミックが、鳥類については5種の厳正な固有種と20種のニア・エンデミックが生息している。

この物件はピーク・ウィルダーネス保護区、ホートン・プレインズ国立公園、
ナックルズ保護森林という3つの保護区を内包している。

ピーク・ウィルダーネス保護区は1940年10月25日に設定された面積22380 haの保護区である。
ホートン・プレインズ国立公園は、その東側の境界に接している国立公園で、
元々は1969年12月5日に設定された自然保護区だったが、1988年3月16日に国立公園に昇格した。
ナックルズ山地はその北東に位置し、その残存種や固有種の植物相・動物相は、中央山塊の山岳森林とは異なっている。なお、ピーク・ウィルダーネス保護区内にそびえるスリー・パーダ(Sri Pada、標高2238m) は、山頂にある「聖なる足跡」を信仰対象とする山岳信仰の山で、仏教徒、ヒンドゥー教徒、イスラーム教徒、キリスト教徒の共通の聖地である。
別名をアダムスピークといい、イスラーム教徒が足跡をアダムとすることに由来する。
別名のサマナラ・カンダ(Samanala Kanda)は「蝶々の山」の意味で、乱れ飛ぶ蝶々に由来する山名である。




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