ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群 |
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ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群とは
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群は、
イングランドのウィルトシャーにあるユネスコの世界遺産登録物件である。
世界遺産登録対象となっているのは、
特定の記念建造物ではなくそれらが点在する二つの地域で、
それぞれ「ストーンヘンジと関連する記念建造物群」と「エーヴベリーと関連する記念建造物群」の名で登録されている。
それらは互いに 30 km ほど離れている。
<ストーンヘンジ>
ロンドンから西に約200kmのイギリス南部・ソールズベリーから
北西に13km程に位置する環状列石(ストーンサークル)のこと。
現在のイギリス人、アングロ・サクソン人がブリテン島に移住した時にはすでに存在していた。
ストーンヘンジは北緯51度10分43.9秒西経1度49分6秒に所在する。
<概要>
円陣状に並んだ直立巨石とそれを囲む土塁からなり、
世界で最も有名な先史時代の遺跡である。
考古学者はこの直立巨石が紀元前2500年から紀元前2000年の間に立てられたと考えている。
しかしそれを囲む土塁と堀は紀元前3100年頃まで遡るという。
馬蹄形に配置された高さ7mほどの巨大な門の形の組石(トリリトン)5組を中心に、
直径約100mの円形に高さ4-5mの30個の立石(メンヒル)が配置されている。
夏至の日に、ヒール・ストーンと呼ばれる高さ6mの玄武岩と、
中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇ることから、
設計者には天文学の高い知識があったのではないかと考えられている。
また、当時としては高度な技術が使われており、倒れないよう安定させるため石と石の間には凹凸がある。
遺跡の目的については、太陽崇拝の祭祀場、古代の天文台、ケルト民族のドルイド教徒の礼拝堂など、
さまざまな説が唱えられているが、未だ結論はでていない。
この遺跡とその周辺は、30kmほど離れたエーヴベリーの遺跡群とあわせストーンヘンジ、
エーヴベリーと関連する遺跡群として1986年にユネスコの世界遺産に加えられた。
また、登録古代モニュメントとして法的に保護されている。
ストーンヘンジ自体は英国の国家遺産として保有・管理されている。
周辺はナショナル・トラストが保有している。
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群