ビスカヤ橋
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ビスカヤ橋とは
ビスカヤ橋はスペインのネルビオン川に架かっている世界最古の運搬橋である。
ビスケー湾に面した港湾都市ビルバオの河口付近にあり、ポルトゥガレテ地区とゲチョ地区を結んでいる。
2006年7月13日に、ユネスコの世界遺産に登録された。
登録に当たっては、世界初の運搬橋であることや、
その実現のために革新的な技術を用いた鉄製のワイヤーが使われたことなどが評価された。
ベルギーのサントル運河のボートリフトなどと並んで、
近現代の技術進歩の足跡を証する世界遺産である。
ビスカヤ橋は1893年に建設された。
設計したのはエッフェルの弟子の一人、バスク人のアルベルト・パラシオである。
運搬橋という形式はビルバオに向かう海上交通の妨げになることなく、
また長い傾斜路をもつ巨大な橋を造らずにすむ解決策だった。
スペイン内戦の間4年間上部構造が爆破されて通行不能になったことがあったがそれ以外は現役である。
ビスカヤ橋のゴンドラは 164 m の距離を2分弱かけて渡る。
ゴンドラは6台の自動車と300人ほどの人間を運ぶことができる。
運行は24時間営業で、8分ごとにゴンドラが行き来している。
運賃はビルバオ市の交通と一体化しているためバスや地下鉄と同じ切符が使える。
また観光用の歩道が上部構造に組み込まれており、
50 m の高さを港や湾を眺めながら歩いて渡ることができる。
ビスカヤ橋