ホッローケーの古い村落とその周辺

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ホッローケーの古い村落とその周辺とは
ホッローケー(Hollókő)は、
ハンガリーのノーグラード県の村。ホローケー、ホロケ、ホッロークーという表記も見られる。
「ハンガリーで最も美しい村」とも評される伝統的な村落が保たれていることから、古民家の建ち並ぶ中心的な通りが1987年にユネスコの世界文化遺産に登録された。
現在では世界遺産に登録されている村は他にもあるが、ホッローケーの登録はそれらの中で最初のものである。


1987年、「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区
(現・「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」)とともに、ハンガリーで初めて世界遺産リストに登録された。
ICOMOSの評価書には「ホッローケー、農村建築物群」(Hollókő, rural architecture / Hollókő, ensemble d'architecture rurale)と記載されていたが、正式登録名は単に「ホッローケー」となった。
2003年にハンガリー当局の要請を踏まえて「ホッローケーの古い村落とその周辺」と改称された。

ホッローケーにはパローツ様式(Palóc)と呼ばれる独特の建築様式が保存されている。
白い壁は泥と藁を混ぜたものに石灰を塗って作られている。
屋根は主に入母屋造で、破風には木製の飾り格子があり、
それぞれの家が分かる家紋のような透かし彫りになっている。
これは装飾的役割だけでなく、煙の通り道としても機能している。
外観は2階建てのようにも見えるが、石造りの地下室と木造の平屋で構成されている。

パローツの伝統は、美しい刺繍に飾られた民族衣装にも表れている。
特に女性の正装は多重のスカートやエプロンからなる美しい民族衣装で、行事のとき以外にも日曜礼拝などでは今でも着用されている。女性の場合、結婚してから出産するまでの間には、特に華やかな専用の衣装を着る。
これは、慎ましやかな未婚の時期と、子育てに忙殺される出産後の時期の間が最も華やぐ時期とする考え方に基づいているという。
ほかにより簡素な農作業用の民族衣装もある。
現在の装飾性の高い正装は1870年代から1880年代に確立したものとされる。

世界遺産となり、年間数万人の観光客が訪れるようになってからは、
パローツの民族衣装を纏った女性たちによって、菓子作りや民族舞踊などのレセプションが行われている。
また、民家の中には観光客が宿泊可能なものもある。

パローツの文化的伝統は言語にも表れており、地元では独特の「パローツ方言」が話されてきた。
しかし、過去に標準語の使用が強制されていた歴史的背景から、話せる住民は高齢者に限られているという。




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